2010年11月27日土曜日

六本木オリーブ2010【収穫祭】

都会の真ん中で喧騒をまぬかれるようにひっそりと佇むいくつかのオリーブの木。
とある六本木のテラスで採れたオリーブを収穫してみんなで食す。たったこれだけなのだけど、ぽっと喜びがあふれる時間ができた、そんなふうに感じました。

オリーブがつなげる小さな輪は、まずは白い箱の中で始まりました。


19:30、小さな部屋の扉を外に開放してオープン。オリーブとワイン、バゲット、チーズやおつまみを用意。照明を暗めに調節してオトナの雰囲気に。BGMをかけてスタンバイ。ちらほらと様子を見がてら仕事を終えた人たちがやってきました。ゆるいかんじで始まりました。


塩漬けにしたオリーブ。苛性ソーダを使ってあく抜きしています。新漬けのフレッシュな食感と香りが病みつきです。小袋にパックしてお持ち帰り用も用意しています。



ブルスケッタを用意。その場でホットプレートで軽くトースト。8ccho先生お手製の鶏レバーペースト、ラタトゥイユをのせて。とても美味しい。



ワインやドリンクも用意。ボジョレーヌーボーやワインの粋な差し入れも。こういうのはとても嬉しい。デキル大人は違います。うん。

だんだん人が増えてきて、人が人を呼んで、オープンにしていたので通りかかった人も突然参加して、場がとても暖かくなりました。こういうのができる集まりになれるんだなぁ。なんだやればできるじゃないか。(30人以上いたようです。スゴイ)
23:00、後片付けをして終了しました。

小さいけれど、人の輪を広げる場所づくりになりました。個人的にもいろいろと思うところあるイベントとなりました。そして今回企画してくれた8cchoありがとう。それとkomaimu、rumyumanyuたちも手伝ってくれてありがとうございます。またやりましょう。




2010年11月25日木曜日

つう゛いー べるめっと ぶるすと

なんのことやらw
zwiebelmettwurstというドイツの生サラミのこと。豚の挽肉を塩漬けして乳酸発酵させたやわらかいサラミで、さわやかな風味とやわらかな食感が今までになく、本当に病みつきになります。これです!



バゲットにつけてもヨシ。8ccho先生からは炙ってもうまぁなんぢゃないかとアドバイスもらいましたが時すでに遅し、あっという間に食べ尽くしてしまったのでした。
一瞬、えっ生?というとまどいも、一口食べればそんな懸念がよぎったことすら忘れてしまうのでした。ドイツやるではないか!



これを製造しているのが、佐賀の燻製やさんの「燻や」。渋谷に催事に出ているところを、8cchoが発見。即買いで tweet 「生サラミ」の衝撃的な一言にやられましたw 次の日にはフルサー先生と私の分も買ってきてもらいましたw
燻やのオーナー田部さんプロフィールもスゴイ。田部さん完璧ですよーやわらかサラミ

ついでに調べると、ここでも作っている。
へんじんもっこ」のたまとろサラミ。こちらは玉ねぎ入りのもよう。んーうまそう。

どちらもなんだかパッケージがあっちっぽくていいね。

またドイツの食材や料理は
しの的エッセンinドイツ」がとても詳しい。それにしてもかたまり肉がデカイ。

2010年11月24日水曜日

味噌粕漬け 断面ショー


フルサー先生に対抗して断面ショー。

これは先日、数人で共同購入した「柔らかな吟醸酒粕」を使った漬け魚です。

しぼりきっていない柔らかな吟醸酒粕

西京味噌、みりん、きび砂糖、酒粕、日本酒を合わせて味噌粕床を作ります。
お魚の切り身に塩をちょっと振っておいたものを漬け込むのですが、、、
タッパーの中は下記のように層にすると魚に味噌粕がべったりつかずに済みます。

[味噌粕]
[キッチンペーパー]
[魚]
[キッチンペーパー]
[味噌粕]

焼くときも焦げにくくなるしね。
(フライパンでクックパーつかうよ)

同じ味噌粕床でお魚を2回漬けた。

あ、ちなみにこれは鰤です。(まだ鰆が床の中でねちょります)

魚の水分がでてくるので漬け終わった味噌粕床を何かに使うっていうのは厳しいけど、巷にあるレシピよりも少なめで、かつ全体的に纏う工夫をしているのでまあ、よしとしよう。
次は肉類でやるだな。

年明けの新酒の時期が楽しみだなー。
そしたらまた共同で購入したいな。


そして、焼いた後の接写ショー!
付け合わせは春菊をオリーブオイルと塩でさっと蒸し炒めしたやつ。
しろめし、しろめし。

塩麹なるものを作ってみた



塩麹ってご存知でしたか?
僕は最近まで知らなかったんですが、ブログやWEBなどでちょこちょこ見かけるようになってから、だんだんと気になりはじめてたところに、スーパーでたまたま麹を発見!
「これはやるしかない」って事でやってみました。

塩麹とは
塩と麹と水だけで作った調味料の一種?
塩に麹独特の甘みと旨味がプラスされる。
べったら漬けなどはこの一種か?
肉や魚を漬けこんで焼いても美味しいらしい。

詳しくはこちら


今回はけっこう手軽に買える「みやここうじ」を使用。
量が少なめなので使いやすい。


袋を開けるとこんな感じ



うほー、米に麹菌がびっしりでございます。



こいつをほぐして琺瑯容器に入れて。



全体の3分の1程度の塩を入れて。



ひたひたの水を入れてかき混ぜたら仕込みは終わり。
え?もう終わり?
簡単すぎる。
でも、あとは発酵待ちです。
蓋をして常温で1週間〜10日ほど置けばOKだとか。
麹が水を吸うので、水が少なくなったらひたひたになるまで水を足すのだそう。



2日目 まだ米は多少固い感じ。



5日目 見た目にほとんど変化なし(笑)でも多少、発酵してる匂いがする。



8日目 嫌がらせのような地味な写真が続きます(笑)
表面に泡が出て、パイナップルやバナナが熟れた時のような発酵した匂いが一気に膨らみました。米も水を吸って柔らかくなり、これで完成。

早速味見してみたら、しょっぱさの中に確かに甘みがある。
塩もほどよい塩梅、これは美味しくなりそうな予感。

早速買ってきた鮭の切り身を漬けてみました。
塩麹を大さじ2杯ほどすりこんで、一晩寝かせた鮭の塩麹漬けです。



塩が入っているので、実際は水分が抜けているはずなのにぷりっとした見た目。
肉質も幾分ねっとりとして、表面はつややかな感じ。



パッチョせんせいご所望の断面図。
中の肉質にはそんなに変化は見られませんでした。
もっと身の薄い魚なら変わったかも。

さっそく焼きます。


良い照りですなー。香りは、ほんのり味噌漬け的。糖分があるから少し焦げやすいですね。
さっそく試食。「むむむ、うまーい!!」
味はやはり塩味だけど、麹の甘みがうまいことプラスされ魚の旨味を引き立てる。
何より、塩加減が絶妙。これだと塩加減を失敗する事が無いかも。

塩麹は豚肉なんかの油が多い素材ともバッチリ合うらしい。
ちょっとしばらくハマりそうな感じです。
今回は「みやここうじ」を使いましたが、麹と水と塩が原料だけに、麹と塩にこだわって再挑戦したくなりました。

どなたか麹を共同購入します?(笑)

2010年10月29日金曜日

サンマ捌きまくるの会【終わりに】

こんなにも楽しいことがあったのでしょうか。世の中の刺激が強すぎて麻痺しているこの時代、単に魚を捌くという行為これ自体がこれほど面白いものだとは。

みな庖丁をもって一本目のサンマを捌き終えると、すぐ二本目にチャレンジし始めていました。まさか!?はじめは内蔵ヤダーとか言い始めるのかなと思いきや、まったくの逆、楽しそうにのめり込んでどんどん捌き方がうまくなっていきました。

うまく捌ける快感、庖丁という道具の切れ味、切ったそのままをダイレクトに頬張る美味しさ、何か小さな自然を征服したかのような錯覚でしょうか、人間の持つ遺伝子的かつ本能的なそれらの行為がイコール「楽しい」に結びついてるような気がしています。

一度に大量に捌く機会がある。かつては大家族だったり近所の集まりなどで、当たり前に体験できたかもしれないこのような体験がなくなりつつあるなかで、一匹捌いただけでは巧くならない、次に捌くときには間隔があいて忘れてしまう、美味しくできなかったので次はもうやらない、など機会と興味をどんどん失ってしまう、そんな時代なのかもしれません。でも輸送や保存の技術は高まっていて鮮度のよい魚がどこでも手に入る、ホントはとてもいい時代なのに、それとは逆行して受け皿側が弱体化しているのだと思います。

今回のこの機会がその受け皿を少しでも強くする一助になればそれはとてもすばらしいと思います。機会を楽しく作り出していく、参加した皆さんがまたその周囲の人に教えていく、この輪が広がっていくことを望みます。日本人ならではの生の魚を食べるという習慣をぜひ大切にして後世に伝えていくべきでしょう(というよりも美味しいんですからwそれが一番です。megromの興味はそこが原点ですw)。

はじめは我々が美味しいものを食べたいだけで始めようとしていたこの企画でしたが、話しているうちにどんどん大きくなって終いには25人もの興味を集め、みなさんが楽しんで帰ったようです。スタッフのみなさま本当にお疲れ様でしたー。

サンマを捌きまくるの会【レベルアップ編】

レベルアップといっても、パーリーのやり方。パーリー全体を通して、楽しくなるコツをいくつかピックアップしてみました。

【いくつかのコツ】
簡単に楽しくするために、今回心がけたいくつかのコツ。なんどか数十人規模の今回のようなイベントを催しているので少し慣れてきたところもあるがコツなども見えてきたのでまとめてみました。それから基本、幹事であるホスト側も楽しむというのが我々のモットー。そのためにはー、
1.お酒は重たいのでネットで注文(紙皿や箸などもネットで)
2.一品持ち寄り(お酒やデザート以外とルール決めしておく)
3.道具を皆で揃える(道具や盛付皿で美味しさアップします)
4.片付けも皆で

これをやるだけでかなり楽になる。
そして事前準備の助けとなるのがgoogleなんかのドキュメント。スプレッドシート(エクセルみたいなやつです)ベースに各自で記入するとネット上で更新されるから、ファイルの面倒なやりとりや、どれが最新なの?なんてのがなくなる。これで、材料、お金、出欠、道具、スケジュールなど全てを管理。事前の集まりは最悪なくてもなんとかなってしまう。ぜひオススメします。


【お酒について】
今回は美味しいものをつくりつつ、お酒にもこだわってみました。がぶ飲み泥酔ではなくw楽しく美味しいお酒を適度に。そして基本、お酒はネット注文。当日の動きをひとつ楽にし、重労働がなくなります。

写真はないがビール500缶を1ケース、それと日本酒の真澄が四種。これはウマかった。とくに生酒はいいですね、魚がテーマなだけに間違いなく今回は日本酒が必要でした。


こちらはオヤジナカセ大吟醸。
(倅)セガレのメンバーのアツシくんが参加して持ってきてくれました。彼の実家の酒米でつくったお酒です。兵庫出身の彼の実家は山田錦という酒米(いってみれば食米の魚沼産コシヒカリに相当するお酒用のお米です)を生産している農家。それを茨城の造り酒屋とこのお酒をつくっているのです。これも美味しいです。


そしてワインはこんなラインナップ


 ヴィッラ ヨランダ モスカート ダスティ2009 サンテロ(白)




 レ クアイアーレ ルガーナ2009ベルターニ(白)



フリウリ グラーヴェ 09ピノグリージョ(白)



フリウリ グラーヴェ 09シャルドネ(白)





 サンジョヴェーゼ2008 スコペターニ(赤)



 デコ2008レオポルド プリモ ディ トスカーナ(赤)
それとモンテ アンティコ2006(赤)


んーよくわかりませんw が、なかなかの好評でした。魚でも合うような赤も揃えています。


【パーリーを盛り上げるために】


こんなウンチクラベルもパッチョ先生がこさえました。



それから魚捌きDVDを流しいつでも予習復習が出来るような環境をつくりました。サッとこんなことができるとパーリーも楽しくなります。ヒラメの五枚おろしはこれを見てイメージトレーニングすると、意外とすんなりできました。



また枻出版から出ている魚の捌き方と簡単レシピ、これはとても楽しい。鮨青木の大将自ら捌く映像DVD付き。この捌き方が美しい。
六本木アクシスビルに入る包丁専門店のヨシキンさんのカタログも借りしてきました。おしいかな所長にご登場願く予定もありましたが、都合がつかず、またの機会に持ち越しでした。

あと、頭の中で事前にパーリーのシミュレーションをしてみるとちょっとだけ当日の動きが見えてきます。そのときにこんなのあったら面白い、これ用意したら楽になるなんてわかるかもしれません。これは複雑な工程の場合やっておいた方がよいです。


【お魚について】
第十一幸運丸」さんから送っていただきました!
漁師さんがやっているショップなので、良さそうだなーと思って手配してみましたが、想像以上に良い内容でお送りいただき感謝!(パッチョ先生より)

2010年10月26日火曜日

サンマを捌きまくるの会【成果編】

さてサンマを捌き終えたら、四つの班に別れそれぞれサンマ料理をつくってもらうようにお願いしました。ひとつはサンマ土鍋(高知県産コシヒカリ)、もうひとつもサンマ土鍋ご飯(こちらは宮城県産コシヒカリ、今年は猛暑の影響で逆にこの辺りの米はよいと聞いております)、サンマのマリネ、そしてサンマの塩焼き。レシピをネットから探しあらかじめ各班に渡しておきました。


みんなの捌いたサンマの刺身盛り合わせwいろんなカタチの刺身ができあがりましたが、なかなかのものでしたー。


サンマを刺身用に捌き終え、参加者のみなさんはかなり興奮気味!そのあとは躊躇なく各料理用にサンマを調理し始めました(この時点で魚への抵抗はかなり減ったと思われます)。内臓を処理しぶつ切りにしたり下処理もみなさん鮮やかです。




まずはサンマの土鍋ご飯。これがやたらうまかった。ご飯の炊けるにおいはたまりません。小さな子供が何杯もオカワリ。どっちに軍配があがったのでしょうかw



そしてマリネ。これも大人気。生のサンマをサッパリとサラダ感覚でぱくぱくいけます。



塩焼きー。こちらはホットプレートで、なんと煙のでない焼き方で行いました。魚グリルのないかたはこの焼き方本当にオススメ。秋刀魚が自分の脂で美味しく焼かれて、しっかり焦げ目もつき香ばしい、煙がでないのいいことずくめ。やはり火を通すといっそううまい!香ばしいにおいにやられました。



こちらはヒラメの刺身。ヒラメを捌くのは初めてでしたが、枻出版から出ている「魚の捌き方と簡単レシピ」に付属のDVDで「鮨青木」の主人が自ら捌く鰈(カレイ)の捌き方を参考にイメージトレーニング。見事に5枚に下ろしました(これは自信つきました)。



ちょっと名前のわからなかった白身魚はこちらのマリネとトーチなど中華系のタレをつくって蒸し物に。



八戸からの鮮魚直送にはアラや肝もついてたので、アラ汁を味噌仕立てに、肝は軽く湯がいて冷水にとりポン酢と薬味で。




でましたフルサー先生のサンマ棒寿司。酢で締めて押したものを一部炙ってみました。これはできたーの合図とともに奪い合い!



参加者みなさまからの一品持ちより。これもよかった。みんな料理上手でどれもうまい。完食でした。ほかにもパッチョ先生の即興で魚卵の醤油漬けやら酒のつまみやら余った魚でおみやげ作り。捨てるところのない素晴らしいシメとなりました。

powered by FM刺身部

2010年10月24日日曜日

サンマを捌きまくるの会【実践編】

始まりましたサンマを捌きまくるの会!とてもよい天気に恵まれました。普段慣れない新鮮な魚の捌き方にレクチャーを受けながらチャレンジしてみようというこの企画。気がついたら25名もの参加があり、当日スタッフは午前中から入りテキパキと会場の準備。

前日に水揚げされ次の日の午前中に到着したお魚たちの紹介からw




まずはサンマ40匹。クチバシは黄色く、目は血の濁りがない透明、中から大型の脂のしつこくない身のしっかりとしたサンマです。






他にも秋鮭、ヒラメ、ちょっとわからない深海魚w(後で漁師さん聞いてみましょう)などなど。普段スーパーではあまりお目にかからない魚を大量に仕入れました。



午後一時、ゆるゆると集まりましたw
まずはフルサー先生の鮮やかなサンマ捌き模範演技でだいたいのイメージをつかんでもらうのとコツ をレクチャーしました。うおーっとその捌きっぷりに一同拍手。



みごとに捌かれたそのサンマをその場で刺身に醤油と薬味をダッっとかけ、みんなでつまむと、 ウマーイ!の歓声が。と同時にみんな、やってみようと捌き始まりました。



どうですか、この集中力。かなり真剣。男子も女子もみな黙々と捌いています。





powered by FM刺身部