2011年9月12日月曜日

味噌解禁!!

ミソ汁を作ろうとしたところ、味噌が切れていたのに気づきました。
そうだ、そろそろ冬に仕込んだ自家製味噌を食べてみよう!ということになりまして、おそるおそる蓋を開けてみたのでした。では、ご開帳。



うを!いつの間にか液体が!2ヶ月前まではなかったのに。表面が醤油的な!?(真ん中の四角いくぼみはラップの上に置いていた重しのカタチです)なにやらウマ汁な予感w




すこし上澄みを取り出してみました。ますます醤油の体をなしています。
少しなめてみると…う、ウマイ!醤油にさらに味噌の風味と濃厚な旨みを加えた味がします。今日の焼き秋刀魚に合わせてみました。




して、肝心の味噌です。
おーー見た目は市販のお味噌と違わぬ出来ばえ。しかし、これは市販の味噌とは一線を画す味噌でした。フタを開けたときの芳香の強さと香しさは遙かに市販を凌ぐものがあります。そして旨みの強さは出汁不要かと思うぐらいのレベル。甘みもほのかにあり塩気は控えめ、日本酒のアテにもできますね。そして豆の粒状感がしっかり残る好みのタイプ。

さっそく作ったミソ汁も旨すぎで、即S田さんに電話で感謝ともろもろご報告。
清里は涼しいのかまだ頃合いではない模様。こんど行ったら食べ比べをしてみよう。

自分で仕込んだ味噌は愛着がでてきます。何度かカビをとり、ラップを張り直し、空気を抜いて、手間をかけた甲斐がありました。そしてこの高温多湿の悪条件の環境の中よくここまでおいしくなってくれました。さすがS田さんが一緒に寝ながら育てた麹で仕込んだだけある。あーまた素敵なミソ汁生活が始まるよー。

そうだ、味噌祭りをやろう。

2011年9月5日月曜日

銀しゃり

銀しゃり 山本一力 著



最後まで痛快、読後感はスッキリ、ビシッっと筋の通った鮨職人のお話です。様々なアイディアを取り入れながら成長していく職人の姿が面白い。それを現代に働くビジネスマンに重ね合わせてしまうのは私だけではないでしょう。

そのアイディアのひとつに「柿の酢」が登場します。酢飯を作るための合わせ酢に使用するのですが、江戸の当時は砂糖が高価で、その代用として柿の皮を利用し甘みを補う下りが物語中にあります。簡単なレシピが会話の中から読み取れます。
「…一合の酢に四十匁の砂糖が入り用なんでさ」
「ならば柿の皮を酢に漬けてみろ、砂糖の量が半分に減るやもしれん…漬けてふた月が頃合いだろう」
ということは、
一合(180ml)の酢、二十匁(75g)の砂糖、柿の皮(この量が秘伝ですねw)
この割合でふた月、冬場なので冷暗所で保管というところでしょうか。

とここで疑問に思ったのですが、これは果たして発酵していたのかどうかというところ。
酢というのは乳酸発酵が終わり酢酸発酵の工程を経てできるもの。酢という酸性の水分中で、柿に付着する野性酵母と柿の皮の糖分が改めて発酵できたのかが少々疑問です。発酵ができないのであれば、この柿の酢は、単に米酢に柿の皮の甘みと香りが移ったものと考えられます。

そこで探したらありました、発酵させて作る柿の酢。そしていろいろな作り方がある中で、イーストも酒も使わない、柿だけでつくる柿の酢
このレシピを載せてくださっているタノさんはかなり気合いが入ってます!
前回のハマナさんが海辺のDIYの実践者なら、この方は山のDIYエキスパート。DIYベースが身についている人ですね。ちょっと彼の生活を書くWEBを読み始めたら、生い立ちからスゴイので時間のあるときにじっくり読みたいです。

柿のシーズンになってきたら梨の乳酸発酵のときようにやってみようと思います(無農薬の田舎の庭になっている柿を手に入れよう)。


それからこの本に出てくる三ツ木鮨と主人公の新吉は実在する人物をモデルにしています。店の名前も人の名前も本当の名前です。その方と話しているうちに物語の内容がふくらんでいったようです。これはラジオのJ-WAVEで聴いたインタビューで知ったものでした。


2011年9月3日土曜日

セグロのクサレ

これはいいものを見つけました。
「セグロのクサレ anchoby」なかなかないと思います国産のアンチョビです。パッケージには完全発酵と表記していますが、おそらく骨や内臓なども一緒に発酵させたものかと思われ(だとすればカルシウムなどもとれますね)固形ではなく、とろーっとした半液体です。和洋問わず使える調味料です。

市販のアンチョビは包丁でたたいて微塵にして…などまな板がオイルまみれで扱いが面倒だったりしました。アンチョビはよく使うもののちょっとそれが嫌でソース状のキューピーのアンチョビソースをこれまで使っていました。セグロのクサレもスプーンですくえて簡単便利です。そしてこの濃厚さはちょっと他にはありません。




これを作っているのは漁師になるため!?に房総に住み始めたというハマナさん。
この方のブログで紹介される生活がとても面白い。漁、野菜、ビオトープ、陶芸、発酵など気になるキーワードと共に、自給自足?生活費は?など読めば読むほど興味と謎が深まるばかりです。たくさんの周辺住民の知り合いや東京に住んでいた頃の友人が遊びに来たりと毎日楽しそうです。


セグロのクサレは二子玉にあるうつわと民芸のお店コホロにて購入。通販が主なようですので、お近くの方はぜひコホロに行ってみてください。

さっそくコホロで伺った簡単レシピでパスタを作ってみました。ハマナさんがコホロにきて実演した直伝のレシピだそうです。
パスタを茹でて、オリーブオイルとこのセグロのクサレを熱したものに和えるだけ。具にはきざんだオクラをサッと湯がいたものをこちらも和えてみました。たっぷりめにソースをつくっておけば、オクラの粘りでフジッリによくからんでとても美味しいです。

んー素晴らしい旨みが利いてます。六ヶ月完全発酵は伊達ではありません。即席レシピでこんなに美味しいなんて。これは常備調味料として欠かせないものになりそうです。ハマナさん、こんな素晴らしいものをありがとうございます。応援してます!




セグロのクサレWeb
国産の手作りアンチョビとドレッシング

ハマナ氏のブログ
房総半島でゆっくりと丁寧に暮らす


2011年8月17日水曜日

ぼくらはそれでも肉を食う

ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係
ハロルド・ハーツォグ 著、山形浩生、他 訳


タイトルと表紙の絵にハッとして思わず手に取ってしまいました(絵はなんとムツゴロウさん!)。この本は、みんなが一度でも疑問に思った動物と食との関係や倫理観について応えてくれかもしれません(その他にも話はいろいろあるのだが)。

なんでイルカを食べてはいけないという人がいるのか、イヌをペットで飼ってる人もいればイヌを食べる人もいる、動物実験はやめろと言っているのにそばからハンバーガーをパクついているひともいる。ほ乳類はだめでもそれ以外はいいのか、頭のいい動物はだめでもそれ以外はいいのか、その線引きはなんなのか、よく観察してみるといい加減なものが多く、いろいろな意見が整理されないままゴチャゴチャしているのが現状。そんな様々な意見があるなかでまとめられてきたのが人類動物学(Anthorozoology)。動物という存在によって人間がどのような行動をするのかに焦点を当てている学問です。

本のタイトルが食からのアプローチと思いがちだが、目次を見ればより多岐にわたった視点からの人間の思考や行動の観察がとても面白い。目次はかなりキャッチーで目を引きます。

第一章 人間と動物の相互関係をめぐる新しい科学
第二章 かわいいのが大事 - 人間のようには考えてくれない動物についての、人間の考え
第三章 なぜに人間は(そして人間だけが)ペットを愛するんだろう?
第四章 友だち、敵、ファッションアイテム?人とイヌのいろんな関係
第五章 「高校一の美女初のシカを仕留める!」動物の関係と性差
第六章 見る人しだい - 闘鶏とマクドナルドのセットメニューはどっちが残酷?
第七章 美味しい、危険、グロい、死んでる - 人間と肉の関係
第八章 ネズミの道徳的地位 - 動物実験の現場から
第九章 ソファにはネコ、皿には牛 - 人はみんな偽善者?

外国人になぜイルカや鯨を食べるのかと聞かれたらどのように答えるだろうか。いままでなんとなくしか考えたことが無かったが、自分の考えを持ったり整理するいい機会になるかもしれません(この本に答えが書いてあるわけではありません、念のため)。


この本を読んでいる最中にフラッシュバックしたのが、
以前仕事でシカゴに行ったときに入ったステーキハウスで、巨大な塊肉をナイフで裂きながらムチョムチョと食べてるアメリカ人たちの姿でした。その野性的な肉の食べっぷりに、ある種の敗北感とも憧れともつかない感覚を持ってしまったのでした。
ウマイから食べるぜという単純で本能的な図式がそこにはあり、その本能むき出しの光景に、それまで理性的に振る舞いすぎていたかもしれない自分も我に返って!?肉やブリブリの巨大ロブスターにむしゃぶりついたのでした。

以前、永谷園のCMで若い兄さんが突如音を立てて一心不乱にお茶漬けをすする、公衆の面前で少しタブー(そこまでではないが)に踏み入れるあの感じに近いと思います。野性>理性。日本では躾けや作法的なものが本能を押さえ込み過ぎてはいないだろうか。アメリカにももちろんマナーはあるでしょう。だけどあのときはアメリカ人全員がそう見えてしまった。そんな食べっぷりにちょっと羨ましくなったわけです(日本の作法ももちろん好きですし、ガッツクことだって多々ありますw)。
考えて食べもするが、ときには欲望のごとく(タイトルにもあるように)肉喰いてぇという思いだけで好きなものを食べるのがいいと思います。

2011年8月7日日曜日

日本のDIY「魚を捌く」その1

魚を捌くことをDIYと呼ぶのか。スーパーで刺身のパックが売っている現状を考えると、これは自分でやってみるというDIYの精神に適うものととらえてみました(やや強引w)。
いくつか参考になる、スゴイ捌きっぷりを見てみましょう。ほれぼれするその手仕事にコツを学んでください。肩の力がまったくといっていいほど抜けています。


ひとつめが「イカの捌き方」。東北地方の方だろうか、おばちゃんの見事な包丁捌き、そして皮の剥き方、地元の食べ方が参考になります。イカの捌き方や皮の剥き方には人様々なやりかたがあるかもしれませんが、これはやってたら自然にこうなった流れみたいなものを感じます。しゃべりはとても微笑ましくこの映像が好きです。
もうイカを捌くのに面倒も大変さもまったくありません!



ここで我々が学べるのコツのひとつはエンペラからの皮の剥き方。皮とは反対側に切り込みを入れて、その切り込みに指を入れ皮側まで貫通させ皮を剥くきっかけとしている。スゴイ。キッチンペーパーは不要です。
そして用意された三つのザル。これが大事です。我々は段取りに慣なれておらず、捌き始めてからあたふたしてしまうのです。盛りつけ用の皿と、ワタと足用の器、内臓用にゴミ袋か新聞紙があればいいでしょう。私は新聞紙を用意します。水分も吸うしシンクも汚れませんので。
ガリリッガリリッ!は耳に残りすぎw


ふたつめは「ハマチの捌き方」を西のほうから、本職の方でしょうか。動きに全く無駄がありませんw そして包丁がよく切れる。寡黙さも手伝ってか、俺は庖丁一本でやってるぜぐらいの迷いの無さを見た気がします。



ここから少しでも学べるのは、包丁はよく研ぐことw エラと同時に内臓を取る方法、皮むきと中骨の処理をかなり合理的な方法で行っていることでしょう。相当な手練れですのでDIYな方々はできるところからゆっくり真似していけばよいでしょう。

DIYと発酵

Mar Frauenfelder著「Made by Hand」。DIYにめぐる個人の奮闘記といったところでしょうか。でもこの本に書かれているDIYは私が思っているよりも非常に多岐に渡っていて、DIYがとても広い概念なのだと驚きました(日曜大工がDIYだと思ってましたw)。野菜、肥やし、自家発電、家、発酵食品、蜂の飼い方から果ては教育までも「自ら作ることにチャレンジする」のが面白い。
自分の興味というものがどこから湧き上がってきているのかなんて、あまり考えたことなかったけれど、この本を読んだら近い感情がこの中にあるかもしれないと思い始めてきました。



なにか世間にあるもので工業化されたり製品化されているものを自分でつくりたい、あるいは仕組みを知りたいという欲求は多くの人々の中にあるのではないでしょうか。ただ最近に限っていえば、(特に電子機器に関しては)何でもマイクロ化する傾向が強くて、どんどん肉眼でも見えなくなってしまい、自分でコントロールできる領域が狭まってきています(人間業で作るのがは不可能なものも多くなってきているんでしょう)。人々の興味も画面の中のコンテンツに移ってしまい、もう機械そのものへの興味というのはこれからの時代は希薄になってくるのかもしれません(そういった意味ではプログラミングに興味が移行している?)。

昔のラジオや扇風機、トースターなどあらゆる家電がアナログの操作系によって構成されていました。中をあければ仕組みがわかります。いじってみたくなるのは、元に戻せるだろうという勝手な自負心も手伝って、自分のコントロールできる領域を試したくなるのでしょう(それっぽい理由を考えても単なる好奇心としか言いようがないですがw)。

食べ物に関してはどうでしょうか。
このブログでよく出てくる発酵の作用を及ぼす菌はもともと人間の目には見えないものですが、なんでかとても興味があります(プログラミングに似ているのかも、いやプログラムよりも中身は見えないですね)。らっきょう漬けや味噌の制作過程において、菌自体は見えないけれどもプロセスは感じられます。見た目、匂い、発酵する音、味、触れた感覚で、五感で感じることができます。菌がどんな科学的な作用をしているか分からないけれど、自分で分かる範囲で感じることができるとき、人は何か作ったりコントロールしてみようという興味がわき始めるのだと思います。
もともと人間の手で作っていたものを工業化しているのだから、本当は誰にでもできるはずなのだけれど、現代人が時間や手間というものを省いて便利さを優先した結果、いろいろなことを忘れてしまったんでしょう。

この本にも発酵の章がありますが、レシピや内容については期待しない方がよいかもしれません。この本はレシピ集ではなくて、それぞれの章ごとに、作るまでに行き着く状況や思いがつづられているもの(アメリカ人も日本人も根っこは一緒なんだなぁという感じです)。アメリカ人(いや著者かな?)やるなぁという行動力、そして広い土地を持っていて羨ましいw でもそんなことより歴史のある日本ならもっとDIYに使える知識や技術などの文化がとてつもなく眠っている気がして、掘り起こしてみたい衝動に駆られています。

2011年6月26日日曜日

ついでに、冷暗所とは

らっきょうの塩漬けは「冷暗所」で…とあったものの勝手な解釈で家の廊下に置いておいたところ発酵が進みすぎて酢酸が強くなってしまった。発酵は温度がかなり関係してくるのでもしやと思い冷暗所について調べてみたところ、

冷暗所の定義はいろいろありました。簡単にまとめてみると
1.直射日光が当たらず
2.一定の低い温度を保てる場所
を満たすもののようです。冷所は1〜15℃程度を指しています。

あるところではそれは冷蔵庫であると言い、冷蔵庫を扱うPanasonicでは軒下や床下などであると言う。いずれにしても上記の二つを満たせばよいわけです。
田舎では見かける外の納戸や台所は味噌や漬け物の保存にはちょうどよい温度が保たれていたのでしょうが、光の当たらない軒下など都内やマンションでは見あたらず、結局は冷蔵庫となるようです。


ちりめんシソ、ジャガイモ(アンデス、きたあかり)、ニンジン(島にんじん、ベータリッチ)
タマネギ(ルージュ、ハイゴールドの早生)、名もないニンニク

ちょうどそんなことを調べているときにmegloke社から野菜が届きました。根菜類が多いのでタマネギやジャガイモは上の例にならって冷暗所においてみます(ひとつ注意は野菜は風通しも大事で湿度の高いところはよくないようです)。
ニンジンは袋やジッパータイプの保存袋にいれて冷蔵庫の野菜室で保存すればかなり日持ちします。

ちなみに高山なおみさんの「野菜だより」はレシピの前に野菜の保存方法が詳しく説明されていてとても参考になります。野菜の廃棄率が減りますね。



追記:Panasonicの冷蔵庫での保存方法もなかなか詳しいです。最近の冷蔵庫は湿度の調整が優れているようでやみくもに袋に入れるものでもないようです。


保存テクのレベルがまたひとつあがりました。チャラララッ、チャッチャッチャー。

らっきょうレビュー

この夏、お酒のお供個人的には最強の組み合わせが出そろいました。
先日漬けたらっきょう塩漬け、そしてかつお節。


らっきょうは少し漬けすぎて酸味が強くなってしまった。冷暗所というと暗くて暑くなければよいと勝手に認識していたのだが、それは間違いで温度が高すぎて酢酸発酵が進んでしまった。それでも全く問題なく食べられるので、自然の酸味を楽しもうと思う。

かつお節削り器(カンナ)は日本橋の伊勢音で購入。なんでもない四角いものであまり高くないのを探していたところこれに行き当ったのですが、木部がゆがんでいたせいかうまく削れず修理に出していたものが戻ってきたのでした。



かつお節を軽くあてると細かく削れます。幅広に削りたいときは押しつけるように力を入れながら削るとうまくいきます。削り立ては香りも素晴らしい。使ったかつお節は五島列島に以前行ったときに購入した本枯節です。

んービールがウマイです!ま、らっきょうに興味のない人はなんの感動もないのでしょうが、この味と歯ごたえを知ってしまうともう止まらないのです。先日は鳥取産が出ていたのでまた1kg新たに漬けてしまったのでしたw このジメっとした季節にちょうどよい酸味です。


2011年6月12日日曜日

最強チーズグレーター


これはすごいチーズグレーターを手に入れました。
無駄に削りたくなるwこのチーズグレーターはマイクロプレーン社製のもの。いままで使っていたのは目詰まりするし、ハードチーズなどは粉っぽくなってしまってどうしたものかと思っていましたが、



どうですか?このふわりんこのパルミジャーノは。まるでかつお節のような薄さでヌラヌララ〜っと削れるではありませんか!もう他のグレーターは使えませんw お店のようなプレゼンテーションが可能、見た目の美味さ倍増、調理スピードUPも間違いなしです。

日曜の嬉しい朝食が簡単に演出されてしまいます。今日はビルズのスクランブルエッグのレシピにどっちゃり惜しみなく盛ってやりましたよー(dancyuのレシピの方が実は詳しいです)。



この少し逆立った刃がなんとも心地よい削り心地を可能にしています。動画もあったのでこれを見たら即買いに走ること間違いないでしょうw


2011年5月28日土曜日

楽しみな季節がやってきた!


スーパーや八百屋にいくとこの時期見かけるのがらっきょう。今だけしか出回らないので、絶対に手に入れますw 乳酸発酵させた塩漬けの状態でかつお節をかけて、島らっきょう風な食べ方でビールと一緒にやる頃にはもう夏は間近。この時期だけのお酒のお供に欠かせない季節の一品。漬かる前に、ちょいちょいつまみ食いして半分ぐらいになることもしばしばw(あー漬かるのが待ち遠しい)

All Aboutのプラチナレシピを参考に。
らっきょう漬けの基本 塩らっきょう

2011年4月14日木曜日

醤油を仕込みました!

昨年からほぼ毎週末通っている完全無農薬 虹色菜園
今年も醤油の仕込みをしました。昨年は醤油の仕込み現場にはいれませんでしたが、今年はシッカリ体験。

【材料】
・麹菌がびっしりついた大豆、麦。
・塩
・水(塩素を抜くため一日置く。おいしい水の調達予定も、震災の影響でできず)
・樽

これだけなんだー。

【手順】


麹菌がびっしりついた大豆、麦を広げて、熱を冷ます。勝手に発酵しちゃってるので。。。そして、大きな塊をできるだけ細かくしてあげます。10Kgぐらい?土と同じ色なので、土混ぜない様に注意!

通りがかりの人は、土いじりと思って、なにも言わずにスルー。



次に塩を混ぜます。3Kg。固まらないように混ぜます。混ぜます。このカビ状態のものに、塩混ぜて、発酵させようとした昔の人はすごいよ。



樽に1/3入れて、水をいれて混ぜて、1/3入れて水を混ぜて、1/3入れて水を混ぜて。塩が分離して下に沈むので、上手く溶かすように混ぜる。でも麹は潰さず。

この時点で、通りすがりの人は、何を作ってるの!?と興味しんしん。



はい、できあがり。ほのかに、もろみの香りがします。
醤油屋さんって普段何してるんだ?あ、麹から仕込んでるのでしょうね。

出来上がるのは今年の冬。時々、天地返しをしてあげながら。夏はもろみ状態なので、取れたてキュウリにつけて楽しむ!この1樽で絞ってできる醤油は、一升瓶 15本醤油!!すごい!!

通りすがりの方の話によると、九州の方では、真ん中に何らかの筒を建てて、しみだしてきた醤油をすくって利用するそうです。

2011年2月8日火曜日

味噌づくりに挑戦です

清里に移住したSさんに以前いただいた手作り味噌がとても美味しくて、またつくる機会があったら呼んでください!と話をしていたのが去年の夏頃。今年の一月末にお手紙が届いて、今年は麹から育ててます、時間合ったらおいでください。ですと!

なんという気合いの入りよう。米麹をつくってしまうなんて!これは美味しい味噌ができるに違いない。Sさんのつくる味噌は本当に素晴らしくて、少し芳しい酒のような香りがして、出汁も少量ですむような旨みたっぷりの味噌なのです。市販の味噌はもう何を買ってもイマイチな印象を受けてしまうぐらいなのです。


当日は夜が明ける前の4時起きで清里へ向かうのであった。鈍行列車で約5時間。10kg入る密閉容器をガラガラと引きながら出発したのでした。



旅のお供にどんな本を持って行こうかと、前日本屋に立ち寄り買ったのが「麹のレシピ、おのみさ 著」「スープの手ほどき 和の部、辰巳芳子 著」の2冊。


麹のレシピは麹と発酵の仕組みや文化、技術を解説しつつ、麹を使ったレシピをふんだんに盛り込んだ一冊。味噌の作り方もあっさりと書いてあったりして、作る前によい予習になりました。著者は飲むのが好きとみたw


味噌ができたときにどんなものを作ろうかと、さらーとめくって買ったが、これはかなり本気度の高い本でした。書いてある言葉がとても重い。「みそ汁は、あらゆる意味で、生きてゆく明暗を分かつ食べものなのだから…」さすがスープを究めた方の言葉は違います。
レシピの後に"かんどころ"というページがあり大事なところだけは写真が入っているのもよいです。なんでもかんでも写真なのではなく。これはマスターしたい一冊。

あとは小説を数冊準備。
本を読んでいたらあっという間に到着。


あー、余裕がなくて、素敵なSさんご夫妻と家とワンコ2匹の写真を取り忘れてしましました。なにせ日帰りなのと途中からなんだかボーっとしてきたものでw
なのでみそづくりの工程のみのご紹介。


水で戻した大豆2kgを指で潰せるぐらいに煮てやわらかくします。今回は10kgの味噌をつくります。



煮汁を濾して大豆をフードプロセッサにかけ多少粗めに刻みます。



これがSさんが二日間2時間おきに様子をみながら育てた米麹です。4kgを投入。サラリと乾燥した感じのものでした。



次に塩900g。



全てをまんべんなく混ぜ合わせます。指の間からぐにゅーっとでてくるように。粘度が足りなければ大豆の煮汁を少し足します。



ぎゅうっと団子状にして空気を押し出します。



それを保存容器の底に叩きつける!こうして空気をさらに抜くそうです。空気がカビの原因になったりするようです。容器内はあらかじめアルコール度数50以上の酒を霧吹きでまんべんなく吹き付け、塩50g程度を容器壁面内に塗っておきます。



団子を繰り返し叩きつけて、親指の腹を使ってさらに空気を押しだし、保存容器に詰めていきます。



最後は再度酒を吹きつけラップ。残りの50gの塩は寝かせている間にカビが生えないようにラップ周辺に酒と一緒に使います。



ここから夏までゆっくり発酵熟成を待ちます。ムフフーとても楽しみ。容器は野田琺瑯。内蓋がついてにおい漏れを防いでくれます。



味噌づくりの後はお昼をごちそうになりました。
写真は鹿肉のシチュー。うーん美味しい、意外と臭みがない。 その他自家製のハチミツ、数種のジャムを塗ってパンをいただき、野沢菜や珍しい干し柿にチーズや柚子を巻いたものを食べ、調子に乗って終いには地元でしか飲めないワインなどもいただいてしまいました。あーでも何も写真を撮っていないー。



当日はとても天気がよく八ヶ岳もこのとおり。あー夏が待ちきれません。

2011年2月7日月曜日

築地へ行く その3

築地を後にし、酒(もちろん日本酒。紀土KIDの一升瓶を購入)と野菜を買って宴会場のフルサー先生宅へ移動。


みんなで捌きます。FM刺身部はヒラメの五枚おろしまでやっているので、そんじょそこらの魚にはおののきません。鮫型のホウボウもしかり、高級魚ノドクロもササッと捌きます。

日本酒をやりながら、少しずつ料理をつくっていきます。



まずはホウボウの刺身。淡泊だけど、旨みがしっかりあってイイ!



二匹のホウボウは立派なアラ煮に。最後まで余さず堪能しますよー。



でました白魚ー。これはヤバイす。こんなに食べたことないす。とろけるす。また食べたい一品です。



マグロブツ。まぁまあまあといったところでしょうか。



あまったマグロをこれまたあっさりスープで煮立てました。日本酒も進みますよ、フルサー先生!



これは感動の美味しさでした。ノドクロの刺身の皮目をかるくバーナーで炙りました。フルサー先生の台所はバーナーがサッと出てくるところがスゴイwもっと買えばよかったー。



そういえば、魚だけではちょっとということで、アサリも購入してたんでした。酒蒸しに。さらに酒が進みます。体が温まるー。



金目のアラ煮。こいつもうまかった。



そして本日のメイン金目鯛のしゃぶしゃぶー。さっと鍋の湯をくぐらせてポン酢をつけていただきます。もうとろけるうまさ。これももう一匹買えばよかった。ホントに残念。



写真も撮れないほどのうまさにやられっぱなしで、ろくな写真がありませんw 最後はかなり酔いも回って、ふらふらになりながら帰りましたー。春になったらまたやりましょう!

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